宮崎県での掲出の記録は国道10号線沿線およびえびの市・小林市から都城市にかけての県南部と
宮崎市・西都市付近の県中部、串間市・日南市付近の日南海岸があります。
しかしながら、現存する看板は今のところ県北の延岡市と県南の都城市付近しかありません。

野尻町の看板

野尻町の国道268号線沿いに浴場施設を
備えた道の駅「ゆーぱる・のじり」があります。
朝の7時過ぎに寄りましたが
近所の方々が朝風呂に来られていました。
天然温泉では、ないようですが
営業開始が朝7時からとなっており
野尻町住民の憩いの場となっているようです。
また、野尻湖畔にある「のじりこぴあ」の
レジャー施設も同町にあります。
撮影地:宮崎県野尻町今別府
野尻町の看板

現在の国道268号線は、改良工事の結果
看板掲出当時の旧道と現在の位置が
大部分変わっているようです。
このような、時代を感じる旧道の様子が
私には魅力を感じます。
この野尻町近辺は起伏のある丘陵地帯で
地形に沿った旧道に対して
切り通しや橋梁で直線的に建設された
現在の国道とは対照的であります。
撮影地:宮崎県野尻町今別府
野尻町の看板

この看板も、谷を跨ぐ紙屋大橋から
分かれる旧道にあります。
東芝テレビの下に剥がされた看板跡があります。
この旧道沿いの改築された民家のガレージに
ねんねこ看板の大判と山形屋看板が
タイルの上に貼られていました。
改築する際に律儀に残されたのでしょうか
それとも、看板マニアなのでしょうか。
もちろん釘で直接、打ちつけられませんので
垂木を利用してタイルの上に貼られています。
撮影地:宮崎県野尻町漆野
高岡町の看板

高岡町ホームページでは
高岡の郷土の偉人、高木兼寛を紹介してあります。
高木兼寛はビタミン発見に大きく貢献し
ビタミンの父と言われる偉人です。
また、東京慈恵会医科大学の前身を設立され
宮崎神宮の造営もされたそうです。
詳しくは
http://www.town.takaoka.miyazaki.jp/takagi/index.html
をご覧ください。
なお、画像の滋養強壮剤とは関係ありません。
撮影地:宮崎県高岡町赤谷
高岡町の看板

この旧道は国道10号線の旧道です。
道路右側に小さく宮崎交通のバス停も見えます。
この道路の右側に大淀川が流れています。
宮崎の方は、ゆったりと話される傾向があります。
ダイエーホークスの寺原投手のインタビューを
聞かれた方は、わかると思いますが
彼のしゃべり方は、宮崎方言の特徴です。
土地柄なのでしょうか。
おおらかな方が多いような気がします。
撮影地:宮崎県高岡町赤谷
高岡町の看板

宮崎にも、奄美餅と兵六餅のペア看板があります。
高岡町は宮崎平野の西端に位置します。
つまり大淀川が丘陵地帯を抜けて
宮崎平野に流れ込む位置となります。
高岡町には天ヶ城の城郭が復元されています。
この一帯は島津領の先端地域であり
日向中心部を支配する伊東氏との勢力争いの
地域でもあったようです。
高岡は、この島津の前線基地を中心に
発達していったところであるそうです。
なお、伊東氏は江戸時代では、飫肥を居城としました。
撮影地:宮崎県高岡町原園
高岡町の看板(倉敷市児島被服)
倉敷市児島地区は、学生服とジーンズの
地場産業で知られています。
このように繊維産業では、全国各地に
地場産業を形成しています。
タオルの今治、毛布の泉大津、織物の蒲郡
織物の桐生などが知られています。
しかし、どこの地場産業も停滞・衰退の
問題を抱えています。
この問題の打開策として、
@商品開発、販路開発
A製品の高付加価値化、多品種化、コスト削減
B人材育成
が、とくに必要とされています。
撮影地:宮崎県高岡町原園
1号看板

この1号看板は二年前の調査では
見落としていました。
ここは都城市と日南市の間に聳える
鰐塚山系を越える県道33号線です。
この先、山を上っていくと、長田峡の渓谷
ツツジが見事な椎八重公園があります。
日南市への別ルートである国道222号線は
約10年前に通ったことがありますが
ものすごい山岳ルートでした。
現在は改良されて走りやすくなっているようです。
撮影地:宮崎県三股町切寄
1号看板

鰐塚山系を越えると日南市です。
日南市は海岸部に油津、山間部に飫肥の
二つの市街地に分かれています。
油津は油津港を中心とする
近海マグロ延縄漁の全国有数の漁業基地です。
また、飫肥は伊東氏の居城があった城下町で
辺りの山肌は飫肥杉の緑が
特徴ある風景を見せています。
撮影地:宮崎県三股町切寄
延岡市細見のおたふくさんとカクイさん

第三セクターで運営している高千穂鉄道の
細見駅近くにある、おたふくさんとカクイさんの
文字看板です。
八代市日奈久では縦文字看板で競合していますが
こちらの細見では、横看板で競合しています。
高千穂鉄道はJR延岡駅から
神話のふるさとの高千穂駅までの山間部を走る
鉄道です。
撮影地:宮崎県延岡市細見
延岡市細見のおたふくさんとカクイさん

おたふくさんの文字看板も、それほど残っていません。
日本一は残っているが、肝心の’おたふく’の文字が
欠落しているのを、よく見かけます。
おたふくさんの絵看板とは異なり
マニアが剥ぎ取っていったとは思えないので
そもそも掲出した数が多くは
なかったのかもしれません。
延岡市松山町の看板

国道218号線の旧道に由美かおると水原弘の
大判看板が2枚ずつ貼ってある建物があります。
旧道側にも楕円形看板の形跡もあります。
他にも、皆さんがご存知の看板が見えますね。
撮影地:宮崎県延岡市松山町
延岡市松山町の看板

由美かおると水原弘の看板は有名ですが
絵ではなく写真を看板にしてありますので
大判看板になりますと、解像度の問題で
ややボケた感じがします。
今のようにデジタルカメラでの撮影ならば
きめが細かくなるのですが、それが時代の反映とも
いえるでしょう。
富士ヨット学生服のひょろ長い看板は
トタン板を縦に半分ずつ切ってあるのが分かります。
延岡市岡元の看板

延岡市岡元の高千穂鉄道岡元駅近くには
金鳥の七連発看板があります。
本当は八連発か九連発だったのかもしれませんが
七連発は私の知る限りでは、最高記録です。
国道218号線を延岡方面へ走っていると
とても目立ちます。
撮影地:宮崎県延岡市岡元
小林市のほていさん

小林市の有名な観光地にコスモスが一面に咲く
生駒高原があります。
また、穴場の観光地に陰陽石があります。
会社の旅行で行ったので知ったのですが
その性質上お世辞にも華やかな観光地とは
言えません。
しかし、インパクトはあるので行かれたならば
きっと記憶に残るでしょう。
撮影地:宮崎県小林市下堤
4号看板

高城町穂満坊の国道10号線にあります。
瀬高と河内のだるまさんと同じ表情をしています。
高城町は都城市の北に隣接しています。
都城市近辺は大淀川が流れる大きな盆地です。
都城市は放射状に市街地が広がっています。
市街地周辺は広大な畑が広がっており
農業の盛んな地域でもあります。
3号看板
4号看板


北側の壁に3号看板が、西側の国道に面した壁には
4号看板が貼ってあります。
高城町には3ヶ所にだるまわた看板が残っています。
この近辺に昔からの農家が残っていることが
看板が現存する原因になっています。
やはり、農業が盛んであるかの証明といえるでしょう。
3号看板

梅雨の中休みの日曜でしたので
ツーリングのバイクに遭遇しました。
都城市から宮崎市までは約50Kmはあります。
また延岡市までは約150Kmはあります。
ちなみに、大牟田市から都城市までは
約250Kmはあります。
この日の全走行距離は590Kmありました。
撮影地:宮崎県高城町穂満坊
3号看板
4号看板


高城町七瀬谷の国道10号線にあります。
兵六餅はボンタンアメとともに
セイカ食品さんの商品です。
二つの看板が並んで掲出してあるところも
しばしば見かけます。
兵六餅については、セイカ食品さんのHPで
まことに詳細に説明してありますから
時間のある方は、是非ともご覧ください。
ただし、全部読み終えるまでは、とても時間が
必要になります。
4号看板
3号看板


この家は農家の倉庫です。
看板が残っている家屋には農家の倉庫を多く
見かけます。
住宅と異なって、改築がされていない場合が
多いからでしょう。
撮影地:宮崎県高城町七瀬谷
3号看板
4号看板


高城町石山の国道10号線にあります。
同町穂満坊の看板のある家屋にとても似ています。
木が繁っていますので、注意していませんと
見過ごしてしまいます。
この周辺の家の造りは、道路に面したところに
倉庫を建てて、奥に住居を構えるところを
多く見かけます。
3号看板
4号看板


都城市の北に隣接する高城町の国道10号線です。
隣接する町には、高岡町、高崎町があり
そのまた隣りには、高原町があります。
地元でないと、戸惑ってしまう町名です。
撮影地:宮崎県高城町石山
国富町の看板

看板を撮影していると、知らぬうちに
各地の農家の納戸も撮影していることに
気が付きました。
この納戸は開放的な構造で湿気を取り払う
通気性に優れていると思います。
何だか布団の特長説明のようですね。
国富町は宮崎市と綾町の中間の町です。
撮影地:宮崎県国富町岩知野
宮崎市野首の看板

それにしても、宮崎は看板の不毛地帯です。
見かけるのは、消費者金融の看板ばかりです。
観光宮崎ということで、古い看板はみすぼらしいので
外してしまったのでしょうか。
この看板は、窓の上下に貼ってあるのが
ユニークに感じます。
ここの野首は宮崎市から綾町と高岡町への
分岐点になります。
撮影地:宮崎市野首
宮崎市倉岡の看板

看板捜しのチェックポイントとして
このような旧道の交差点が挙げられます。
たとえ交差点に面した建物に看板がなくても
その付近に看板がある確率が高いのです。
しかし宮崎では、ほとんどが消費者金融の
看板であるので、がっくりします。
この飼料の看板は一文字看板です。
同じ看板を西都市妻で見ました。
撮影地:宮崎市糸原
1号看板(下半分)

三股町宮村の県道にあります。
1号看板の下半分だけが残っています。
おそらく、壁板代わりに使われているのでしょう。
したがって、現存ではなく、形を変えて現在に
至っているというのが正しい言い方になります。
それでも、車を走らせて見つけると
嬉しくなるものです。
4号看板

延岡市岡富町の国道218号線の旧道にあります。
農家の入り口にある倉庫に貼ってあります。
この倉庫の反対側には’おたふくわた’さんの
’日本一の’の文字部分だけが残っていました。
この旧道には他に’由美かおる’看板の大判サイズが
貼ってある看板屋敷もあり、楽しませてくれます。
4号看板

田植えの準備をちょうどされていました。
水を入れたところで、トラクターで土をおこす
しろかきの作業の最中でした。
撮影地:宮崎県延岡市岡富町

今後の予定
日南市・串間市を調査します。

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