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布団豆知識コーナー

素材編その1「綿わた」

例えば、バスタオルを想像してください。綿は吸湿性に優れており、中空構造の繊維で、表面と中空部分に水分を
吸収します。このため寝汗をしっかり吸収してくれますが、放湿性に弱く布団がどうしても湿っぽくなります。しかし、
天気の良い日に干すと中空部分も乾燥するため、とてもふくれる復元力の高さが特徴です。一方、真冬の綿わたは
干す機会が少なくなるため、湿っぽくなりがちで、布団に入った直後は冷たく感じます。これは、水分が蒸発する時に
気化熱といって熱を必要としますが、これを体温から奪うため湿っぽい布団で寝ると特に冷たく感じるのです。
逆にこれを利用して、熱い夏に綿わた布団で寝ると、かいた汗の気化熱のため、体温を下げることになり涼しく感じ
ます。したがって、綿わた布団の最適シーズンは、真冬を除く3月から11月になります。干した直後の布団は熱く
感じますので夏用として、掛敷とも一人二枚以上持たれて、干した数日後に使われることをお勧めします。
掛布団用としては、細くて長い繊維の米綿やメキシコ綿が、また敷布団用としては、太くて短い繊維のインド綿が
最適です。最後に綿わたの最大の良さは、天然の植物繊維ですので体に優しいことをお忘れなく。


素材編その2「羊毛わた」

例えば、ウールのマフラーやソックスを想像してください。羊毛は、表面が乾燥して、さらさらした感じがします。
これは羊毛の繊維構造が何層にもうろこ状に重なった状態で表面が撥水性の高い物質で覆われていて、クリンプと
呼ばれる独特の縮れがあるため、水分をよく吸収するにもかかわらず表面が乾燥しています。吸湿性は綿の2倍と
言われ、水分の吸着熱で熱を発しますのでとても暖かく感じるのです。とくに寒い冬に羊毛わた布団で寝ますと、
寝汗をかいてもしっかり吸収した上に表面の乾燥と吸着熱で寝冷えをしなくなります。とくに敷布団には最適のわた
です。手入れは風通しの良いところで干し、晴天に限らず定期的に干してください。水分を自然に放出してくれます。
最適なシーズンは、綿わた布団とは反対に真夏を除く9月から6月になります。羊毛わたは繊維が太くて短いイギリス
・フランス・ニュージーランド産のダウン種が最適です。最後に、羊毛100%の敷布団を冬用に是非お使いください。
手放すことができなくなります。


素材編その3「羽毛」

羽毛布団は気持ち良く眠れる寝具です。特徴とする機能は、まず暖かく軽いこと、さらに体に添うようになじむフィット感
「ドレープ性」があります。今回は、その羽毛布団の中身である羽毛について解説します。鳥には大別すると水鳥と陸鳥
に分けられ羽毛布団にはガチョウ「グース」やアヒル「ダック」の水鳥の羽毛が使用されます。これは、水鳥にはダウンが
ありフェザーも立体的な構造をしているためふくらみや保湿性に優れているからです。これに対して陸鳥には、ダウンが
なくフェザーも平面的な構造をしているため、保湿性や弾力性に乏しく布団の中身として適していません。
ガチョウ「グース」もアヒル「ダック」も食肉用に飼育されています。羽毛はその副産物になります。グースの方がダックの
体より大きいためダウンボール「球形状のダウン1個のこと」が大きくなります。このため、グース羽毛の方がダック羽毛
より市場で高く取引されています。採集された羽毛原料「原毛」は数回水洗いされて120度の高温スチームで乾燥消毒
の処理がおこなわれます。今年、中国で発生している鳥インフルエンザのウイルスは70度の高温下で2分間で死滅
するとされていますので、羽毛布団を使用することでインフルエンザウイルスに感染することはありません。
その後、大型の扇風機で羽毛を飛ばして遠くに飛んでいったものから順にダウンの質を選別していきます。顕微鏡でも
検査を行いそれぞれの質「例グースダウン93%」にまとめられた羽毛原料が出来上がります。